今でこそ北海道といえば、牧草ロールがある風景が代表格ですが、かつては牧草は建物の中に運び入れ、冬に備えていたものです。
田島も虻田三兄弟や武志と共に牧草を納屋の屋根裏に運び込みます。
かつての酪農の大変さを垣間見る映像です。

ちなみに、牧草を貯蔵しておく建物として「サイロ」という物が、かつての北海道では多く見られました。
サイロは牧草を発酵させる「漬物樽」のような物で、牛達に栄養価が高く食べやすい飼料を与えるための施設でした。
ただ、内部には発酵によって出来た二酸化炭素が充満するようになるものですから、年に何人かはサイロに落ちて酸欠で亡くなる方もおりました。
それが現在は牧草ロールが主流となり、死亡事故も減ったとのことなのです。

物語も中盤にさしかかり、武田鉄矢氏が登場。
一気に雰囲気がコミカルになります。
彼の役どころは民子さんのいとこ。
九州から民子さんに会いに、新婚旅行を口実にやってきたような感じです。

民子さんの背景にテレビが映りました。
しかしかなり大きなテレビです。
かつて家庭用には、18インチから24インチ位のブラウン管テレビが主流でした。
民子さん宅のテレビは21インチ位でしょうか、大きい方だと思いませんか?
劇中ではテレビを見るシーンはありませんでした。
北海道民は割りとテレビを見ると思いますが、映画の中のテレビは、あまり映っているところは見ませんね。
やっぱり映画業界の方にとっては、テレビはライバルなのでしょうかね?

出入り口扉の下部に、猫用出入口を見つけました。
丸い、ホールソーでぶち抜いたような穴です。
ここに花柄らしき布で暖簾状のカバーが付けられています。
劇中には出てきませんでしたが、猫も飼っていたんですね。
よく見ると、扉の窓の目隠しと、後ろに見えるカーテンも同じ柄です。
同じ布なんですね。
そういえば昔は、良くカーテンは自作してましたね。
今では既成品のカーテンのサイズも多様化して、買ったほうが楽な事が多いですね。

民子さんがじょっぴんをかるシーンが出てきました。
北海道弁で「じょっぴんかる」と言うと、「鍵をかける」を意味します。
と言っても、外出するときに外からかけるシリンダ錠やU字錠ではなく、内側からかけるスライド錠やカンヌキなどに限定したほうがしっくりきます。
それにしてもこのじょっぴん、何と言う方式なのでしょうね?
検索してみたのですが、ついぞ見当たりませんでした。
Googleの検索に関しては、インターネット出現以前の情報にありつくには困難を極めるということが最近わかりました。

民子さんのいとこ、勝男(武田鉄矢)が中標津を去る日がやってきました。
(どうやらここは中標津だったらしいです。最寄り駅は今はなき上武佐駅です。)
勝男のカリーナにはマッドフラップと言えるようなごつい泥除けが付いています。
昔の車はそうでしたよね。
僕は自分の車をラリーレプリカ的に弄ってましたので、赤い大きなマッドフラップを付けていたものです。

勝男のカリーナは、ハンドルに自分で巻くタイプの革巻きステアリング仕様でした。
今はもう無いんじゃないでしょうかね?
僕が車にのめり込んだ頃にはMOMOやNARDIのステアリングに付け替えるのが流行で、自分で巻くタイプのステアリングにしている仲間はいませんでした。
でも、今考えると結構いいものですよね。
安いし、グローブを付けなくても汗を吸ってくれて、しかも駄目になったら付け替えればいいんですから。

走り去る勝男のカリーナのダッシュボードに8トラデッキが見えます。
カーステレオとしてはカセットテープが一般化する前に、一瞬だけ8トラが流行しました。
8トラとは8トラックの意味で、8チャンネルを記録できるエンドレステープです。
勝男のカリーナには8トラが付いていました!
これまた懐かしいアイテムです。
8トラはその後、カセットテープに駆逐され、かろうじてカラオケなどで生き残ります。
エンドレスなのでカラオケにはぴったりだったんでしょうね。

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