いつの頃だろうか、風邪をひいた人の存在を感じ取るようになった。
体調を崩している・いないに関わらず、全般的に「風邪ひきさん」の体から発する何かを感じ取るのだ。

まあ、風邪ひきさんが発するのは風邪菌と相場は決まっている。
僕はこの特殊能力に「風邪菌センサー」と名付けて他人に説明したりしている。
「僕の風邪菌センサーか感知しました。この部屋の中に風邪をひいている人がいますね?」といった具合に。

僕の風邪菌センサーが発達したのには理由がある。
僕は「風邪嫌い」なのだ。
長年、風邪菌から身を守っているうちに、ついに敵の存在を感知するようになったのだ!本当だよ!

風邪が流行る季節になると、僕はマスクを装着する。
風邪菌センサーが働き、ヤバそうな気配が空気中からビリビリと伝わってくるのだ。
そんな時の周囲の反応はこうだ。
「あら?風邪をひいたのですか?お大事に」

実に優しい言葉ではありませんか。
しかしこの言葉は僕には侮辱なのだ。
僕を知る人は、この言葉を僕に投げかけないよう注意しなければなりません。

そもそも、風邪ひき人間たるもの、周囲の人間との接触を避け、加害者にならないよう最大限の努力をするのが当然。
僕が風邪をひいたとするなら、他人と接触するような場所に、どうしていられようか!

「僕は、健康だからこそマスクをしてるんだよ!」

マスクは僕の防御アイテム。
風邪菌に対する防御力が、20ポイントは上昇するよ!

とはいえ、講座などの受講生の中には、罪の意識も持たずに周囲に風邪菌をばらまく輩もいたりする。(僕はよく講師をしていたもので、こう言う事は多かった。)

そんな場合は、僕はその人物の口をマスクで塞ぐのだ。
息苦しい?
そんな事を言える権利は君にはない!
この苦い漢方ドリンク(自腹だぞ!)も、飲ましちゃうぞ!

僕は自分をアホかと思うほど偏執するのだ。

さて、僕自身が風邪をひいてしまった場合のことをお教えしよう。
そんな時の僕は、自らの体調管理の不備を呪いながら、一刻も早い治癒を目指し、最大限の努力をする。

僕の風邪早期撃退法はこうだ。
1、自宅に戻る
2、熱めの風呂に入る
3、寝る

実に簡単だ。
これの実施で、僕の場合はおおかた半日で風邪の初期症状から回復する。
血行を標準時レベルまでに回復させ、体の隅々まで体熱を行き渡らせば、少々の風邪菌など白血球君たちが退治してくれるのだ。

しかしだ。
こんな簡単な事をしてくれない人たちが多すぎるのだ!
風邪菌をばらまく人たちは、僕にとってテロリストだ。
他人の生産性を下げ、本来の業務に支障をきたす。

僕はそんなテロに対して、断固反抗します。
風邪菌センサーを持つ同志たちよ、集え!

集って、えーと、一緒に酒でも飲みましょうか・・。