記憶

昔歩いた街

私用で故郷の街、北見を訪れた。
相変わらず空は高く、空気が澄んでいる。
同時に飛行機で帰郷した従姉妹は、上空から見た紅葉に感動したと言っていた。
所用も終了した後、高速バスを待つ間、両親と別れ昔歩いた街を再び歩いた。
時間を潰すのは本屋と相場は決まっている。
街にあった本屋を3軒、廻ってみた。

駅前から順に「フミヤ」「ブックセンターコバヤシ」そして老舗の「福村書店」
驚いた事にその全てが閉店していた。

福村書店の前のローソンで、店員に聞いてみた。
「本屋は全滅ですか?」
「すいません」

いや、あなたが謝る事じゃない。
まてよ…
もしかすると原因の一端を担ったと言う認識があるのか。

北海道の地方都市では、街の空洞化が進んでいる。
書店は郊外の大型店に集約され、市街地の老舗が軒並み店を畳んでいるのだ。
まさかここが…と思うような店が閉店していて、少なからずショック。

少し歩いて模型屋「鳩屋」を見つけた。
記憶の中の店から、2倍程度の敷地になっている。
中には大学生らしき客が数人。
どうやらフィギュアコーナーではしゃいでいるようだ。
昔目を輝かせて吟味したミリタリー物は、店の奥で埃をかぶっている。

贔屓の店が残っていてくれた安堵と共に、複雑な感情が沸き起こる。
街を歩いた事に少し後悔した。
しばし後、自分の行く先に生かさねば…と言う想いも浮かんできた。
少なくとも今回の散歩は、無駄にはしない。

「シェアさせていただきます」・・等と言わずシェアして頂いてイイんですよ。

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